暗号資産(仮想通貨)の重要な3要素を知って、脱・投資初心者

 

仮想通貨という名前が定着してしまって長いですね…。ハッシュは当初から暗号通貨と言っていたのですが、検索にちゃんと引っかかってくれるように魂を売ったのでしたw

2018年、お偉いさん達が今度は仮想通貨じゃなくて『暗号資産』と言おうと言い出しました。たしかに、Crypto Assetsという言い方はあるし、表現の違和感度合いは仮想通貨に比べたら大分なくなりましたね。(最初からこういうの採用できただろうに、暗号通貨を抹消しようとしたのでしょうねw)

ただ、こういう違いも本当に基本的なことを理解しておかないと、別にどっちでも良いんじゃね?みたいになります。今は単なる名前の話ですが、いづれこういう所の理解が自分が知りたいと思った案件に対する知識として必要になってきます。

本気で暗号資産を投資として捉えるのであれば、しっかりと一緒に勉強してみましょう。

暗号資産(仮想通貨)と電子マネーって何が違うの?

原始人が石のお金とお肉を背に槍を振り上げているイラスト

マンモスの肉と、石のお金を交換したくらいインパクトが大きい仮想通貨の登場!?仮想通貨ってそもそも電子マネー(デジタル通貨)と何が違うの?ってお話です。

このあたり、暗号通貨を理解するうえでもの凄く大事な部分です。暗号通貨を既に売買したことがある人の中には、そんなの知ってても1円の得にもならないと思う人がいるかもしれませんが、その通貨を信じて保有する力(握力)が圧倒的に増しますのでとても有効だと思いますよ。

現在みたいにまだ時代の本流が追い付いてきていない時点においては、握力(信じる力)がとっても大事になってきますからね。

暗号資産(クリプトアセット:英 Crypto Asset)

混乱を避けるためにまず書いておきます。

暗号資産(Crypto Assets)= 仮想通貨(Virtual Currencies)= 暗号通貨(Crypto Currencies)となります。これらの言葉がまだ入り乱れていますが、意味としてはほぼ同じです。まずはこの大前提は覚えておいて下さい。

海外ではCrypto Currencies(暗号通貨)が市民権を最初に得たのに対し、2017年の法改正で日本はVirtual Currencies(仮想通貨)を採用することに決めました。その後、2019年3月15日に海外でも利用されている暗号資産(クリプトアセッツ)と呼ぶように閣議決定が成されました。

チョコチョコ名称が変わるのは迷惑だし紛らわしいとも思うのですが、「仮想通貨」という名称を使い続けるのもイヤだったので落としどころとしては微妙に上手い感じがしました。

電子マネー(Digital Money)

電子マネーのロゴ3つ(PayPay, LInePAY, Nippon Pay)

まず、一般的な電子マネーについてですね。こちらも、暗号資産同様に同じ意味をもつ言葉をまとめてみます。

電子マネー(Electronic Money / e-money)= デジタル通貨(Digital Currencies)となります。ただ、暗号資産も広義の意味ではここに属するんですよね。ただ、大きな大きな違いがあるので、それは次の項目(暗号資産の3つの機能)でお話しますね。

ハッシュ
ここが分かってない人って意外と多いんですよ…

みなさんも、ネットバンクなどでお金の出し入れをしたことがある方は多いと思います。あれもひとつのデジタル通貨ですよね。更に言えば、ATMだって同じです。その証拠に、預金者全員が銀行に出金しにいったらとしたら、銀行内にはその出金に応じられるだけのお金は存在しません。

そこには実在しないお金なのに、その価値を数値化して担保しているわけですから、もうとっくの昔にお金というものはデジタルに移行していたという話ですね。そして、紙幣=お金ではなくて、価値=お金なんだということもこのことから分かります。だったら、価値=暗号通貨という移行もまた自然なんですよね^^

では暗号資産はというと、それ自体がデジタルであるのはもちろんですが、簡単にいうとデジタルという側面に以下の3つの重要な機能がプラスされたものです。

暗号資産の3つの機能

1. 通貨としての機能

仮想通貨の通貨としての側面の価値を表すイメージ画像

日本銀行をはじめとする中央銀行の多く(全てでなければですが…)は無限に紙幣を発行できるわけですが、仮想通貨の多くは発行量が最初に決められており勝手に増やすことは出来ません。参考までに、金(Gold)はその質と地球上における埋蔵量に限りがある事で価値が担保されています。

ちなみに、有名なビットコインは発行量が2100万枚で2140年に全ての発行が終わると言われています。上限が決まっていない代表的なものは、Etherium(ETH)やSteller(XLM)がありますね^^また、全てのお金のやりとりにはトランザクションID(TXID)と呼ばれる固有のIDが充てられ、いつでも誰でも追跡し、その取引履歴を閲覧可能である(※追跡可能なのは送金の流れとアドレスのみで、そのアドレスの所有者まではブロックチェーン上からは分かりません)

2. ブロックチェーン技術

ブロックチェーンの構造を説明するイメージ画像

超重要!

暗号通貨という名前と共に耳にするようになった言葉として、Blockchain(ブロックチェーン)というものがあるかと思います。暗号通貨=ブロックチェーンと思っている人も意外と多いのではないでしょうか?
半分だけ正解で、もう半分は不正解です。

なぜならば、ブロックチェーン技術自体は通貨的側面を持たなくても独立して存在し得るからです。
ですから、暗号通貨は消えるだろうけどブロックチェーン技術は今後生き残ると考える人は少なくありません(ビルゲイツやウォーレンバフェットなど)。

では、そもそもブロックチェーン技術とはなんぞや?というお話ですよね(^^;)

簡単に説明すると、情報を箱に入れていくと思って下さい。入れた情報は見ることは可能ですが、編集は絶対に出来ません。また、新しい取引(操作)をしたという情報は全てこの箱(Block)に追加されていきます。つまり箱の中はどんどん埋まっていき、やがていっぱいになってしまいます。

そうなると、いっぱいになった箱の横に新しい箱が連結(chain)されて、また新しい情報が入れられていきます。大事なポイントとして、情報が追加される時に、ネットワーク上にあるそれぞれのコンピューター(ノード:node)が、その取引が記録された情報に本当に間違いがないかどうか、ほぼ同時に情報をチェックする仕組となっています。

ハッシュ
すぐ上の画像をもう一度見てみるとイメージしやすいよ

ですから、数カ所のノードでもし仮に不正に書き換えられたとしても、他のノードにある正しい情報と異なるので、多数決によりその取引は無効になってしまいます。ただし、全体のノードの51%を乗っ取られると、それが正しいものとなってしまい、どうすることもできません。これが51%攻撃というやつですね。

ある意味、正攻法なやり方だけにやっかいな問題です。こんなこと個人には到底不可能ですが、大きな資本が入ったマイニングプール(認証作業をして報酬を受けている企業体)だとこれが原理的には可能になり得ます。まぁ、どこがどれくらいの割合でそのマイニングという認証作業をしているかは分かるので、大丈夫だとは思いますが。

この他、認証作業にもいくつか種類があったり、ビットコインほど流通量の多くないアルトコインなどではより51%攻撃にさらされやすかったりとかしますが、ここでは基本的なことに留めておこうと思います。

3. 非中央集権化

仮想通貨の非中央集権化をイメージした画像

今まで私達が決済などに使ってきたほとんどの媒体が中央集権的なもの(ある特定の組織や企業が管理者である)です。例えば、円やユーロを初めとする法定通貨や、Suicaなども明確な管理者がいるのでやはり中央集権的なものです。

一方で、有名なビットコインを初めとする暗号通貨には、明確な管理者がいません。これが、非中央集権的と呼ばれる所以です(Decentralization)おいおい、管理している人間いなかったら無法地帯になるんじゃないかい?と言われてしまいそうですが、管理している人は居るけど不特定多数の人が所有するそれぞれのパソコン1台1台で管理されているというわけです。

それらのパソコンがネットワーク上で繋がり、いくつもの拠点を創り上げるわけです。ですから、1箇所がハッキングや不正侵入されても、複数で管理し、各取引を検証しているのでそこから問題が大きくなる事がないです。

技術の応用で、現在中間マージンを取っているようなビジネスや情報漏洩が課題となる分野もまた、ゴッソリとブロックチェーン技術で置き換えられてしまうだろうと私は考えています。クレジットカードを初めとするカード決済や、不動産取引、認証プロセス、その他多数の業態で活用が可能です。

このように、暗号通貨を説明しようとすると、いつのまに貨幣の話ではなくなってしまい、技術的な話がメインになってしまうのです。このことが、いかに暗号通貨が技術によって裏付けされたものであり、且つちょっと理解するのが難しく感じる原因ではないでしょうか?少しずつ情報を段階的に加えていくことが大事ですね(^_-)-☆

更に詳しく知りたい方は、こちらの本が大変ためになります。

\土台となる知識が絶対役立ちますよ/

暗号通貨に関して色々と発売されていますが、技術的な事に偏り過ぎていても役立ちませんし、面白くもありませんね。ホリエモンのこの本は、お金というものに対する考察や、未来についての見方なども非常に参考になります。暗号通貨に関しては、とりあえずこの本を読んでおけば本質的な事を理解できます。

しっかりとした知識を吸収できる上に、それを用いてどう将来活用するかという視点まで手に入るので完璧です。

まとめ

ちょっと退屈でしたか?それとも役にたちましたか?今の時点でもふ〜ん…くらいでも、またいつか「そういえばハッシュの所に参考になりそうな記事があったなぁ」と覚えてくれていたら嬉しいです。またその時に記事を読んでみてください^^

役に立ったと現時点で思ってくれた人は、これからの理解が速く、そして深くなる方たちだと思います。どちらにしてもこれからも一緒にどんどん知識を深めていきましょう。記事にして欲しいことがあれば、TwitterでDMくださいね♪大歓迎です。

 

Twitterでハッシュ(@e_hash104)をフォローしよう

おすすめの記事